中学校数学 証明のコツ

中学校数学「証明」に悩んでいる中学生,先生方,保護者の皆様,ご活用ください。誰も教えられない証明のコツを徹底解説します。そのコツとは,先ず「証明とは,何を,どうすることか」を完璧に理解することです。それには,仮定・結論,根拠がポイントです。そして,あらゆる証明問題に対応できる,本質的な力を,自分から進んで身に付けることです。そうしたコツが確実に身に付くよう,解説→徹底練習を,スパイラルに「自学自習」できる学習プリントを用意しました。証明が苦手な人がつまずきやすい事柄を自分一人でも分かるように工夫しました。このブログで学習することで,自信がもてるようになり,証明が好きになると思います。100ページ予定(適宜更新)

2021年07月

攻略ポイントを習得する! 

それでは,実践問題を通して,攻略のポイントを習得しましょう。
【問題1】【問題2】印刷し,必ず図を描きながら学習しましょう。
始めは,時間がかかりますが,スラスラ出来るようになるまで練習するのです。
「分かっている」のに,テストが出来ない人はいませんか!!
その要因は,問題をスラスラで出来るようになるまで練習しないからです。
「分かる」「出来る」違います。数学分かるだけでは,出来るようにならない教科です。
どんな問題でもスラスラ出来るようになるまで練習しましょう。
よんで終わりは,ダメです。

本ブログは,中学校数学「図形領域(動点の問題含)」すべて系統的に学習できます。
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「動点の問題」 誰も教えてくれないポイント

「動点」の問題を攻略するには、を、どうすればよいか!

次の順に解説します。

①基本的な考え方を理解する。 ②例題からポイントを習得する。 ③実践する。

多くの人が動点の問題を苦手としているようですが、その要因は何でしょうか?

例えば、「道のり・速さ・時間」の理解が不十分。「動点移動によってできる図形」を正確に捉えられない。「基本的な図形の性質」活用することができない。等が考えられます。

ほとんどの問題は、「動点の移動でできる図形の面積や体積を考えること」中心課題ですが、動点の入試問題得意にするには、空間における直線と直線面と面直線と面位置関係(平行、距離、垂直、ねじれの位置など)理解、そして、それらを活用する力が不可欠です。

そこで、私は、その課題解決の過程を以下のように考えました。

第一に、動点PQ速さから、それぞれが移動した距離を求め、各辺の長さ具体化することで、「速さの問題」を「図形の問題」置き換える。

それには、道のり速さ時間の関係を十分理解することが大事です。

第二に動点の移動によって、「できる図形」正確に捉える

それには、図形の形が変わる動点の位置押さえそれぞれの図形対応した移動範囲を場合分けする。

特に、動く点によって変化する図形(三角形、三角錐、四角錐等)「底辺、底面、高さ」正確捉えること大事です。

第三に、図形の面積や体積の「底辺と高さ、底面積と高さ」の関係を活用する。【重要】

・形の異なる三角形(平行四辺形等)では、底辺高さ等しければ、それらの面積等しい。また、形の異なる錐体(三角錐、四角錐等)では、底面積高さ等しければ、それらの体積等しい

・動点の移動によって変化する図形底辺高さ底面積着目し変わる値変わらない値を見つける。〈例:底辺一定高さ変わる〉

次に、変わる値をx として、面積や体積をxを用いた式で表す。その際、xの変域を明確にする。

第四に底辺底面積高さを求める際は、基本的な図形や相似の性質三平方の定理等を活用する。高校入試では、「相似の性質」を活用する問題が頻出です。

第五にグラフが示された問題では縦軸横軸がそれぞれを表しているかハッキリさせる。例 軸:面積 軸:時間 

特に、グラフの型が変わる際の座標明確にすることが大事です。

「動点の問題」攻略必要な基礎的・基本的知識・技能

○「相似」:形が同じで、大きさが違う。(同じ場合もある〈合同〉)

形が同じ(相似)ならば、当然、対応する角の大きさ等しい。

○「三角形の相似条件」

3組の辺の比がすべて等しい。

・2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しい。

2組の角がそれぞれ等しい。

○基本的な図形の性質

・錯角、同位角、対頂角

・正方形、長方形、立方体、直方体、三角錐 ・正三角形、直角二等辺三角形

・三平方の定理(30°60°90°の直角三角形、45°45°90°の直角二等辺三角形等)

誰も教えてくれない「空間図形の性質」を活用するためのポイント

Ⅰ.立体を構成する平面に着目し、考察を加えることで、基本的な図形の性質活用できるようになる。

正方形、正三角形、二等辺三角形、直角三角形、直角二等辺三角形、長方形、正方形、ひし形、円、正三角錐、正四角錐等の性質。

平行、垂直、ねじれの位置、錯角・同位角、等の性質。

これらの性質を吟味することが、「三角形の合同・相似条件の活用」につながる。 

問題解決へ向け、一つ一つのアイデアがつながり空間図形の問題ができるようになる!

 

Ⅱ.線対称な図形の性質を立体の考察に利用できる力を身に付ける。

左右合同な基本図形合同な立体、さらに、相似な図形相似な立体ができる。

・軸は、「折り目」、「切り口」を考えることが多い。

・例えば、赤線で切ると、合同な立体ができる。



合同とは、対応する、角、辺がすべて等しい。 

相似とは、形が同じ大きさが違う図形。(同じ場合もある:合同)

相似比1:2」とは?



対応する角の大きさは、等しい

・対応する辺の長さは、それぞれ2倍になると考えると、簡単に分かる。

「高さ」2倍であることに、気付く力を身に付ける!

比の式 A:B=C:D AD=BC利用すれば、複雑な数値の問題もできる。

 

Ⅲ.体積は、底面積×高さ →「底面」と「高さ」が決まれば体積が決まる。

・したがって、複雑な問題では、「底面積」と「高さ」に着目する!

・立方体、直方体:底面積×高さ

・三角錐、円錐:?×底面積×高さ

複雑な立体:(三角錐)+(三角錐)、(三角錐)+(直方体) 等のアイデアも必要。

○次の「四角錐の体積は等しい」という見方を身に付ける。


・なぜなら、「底面積」「高さ」それぞれ等しい

頂点をA面上で、どこに移動させても「高さは一定。」

「等積変形する」というアイデアを身に付ける。

面積や体積大きさを変えずに、求めやすい図形変形する

〈ポイント〉底辺」「底面積」と「高さ」に着目する!

 

次に、辺と辺、面と面、辺と面の平行・垂直等の位置関係をつかむ。

・下の直方体で、高さ(赤線)等しい




難しい立体の問題でも、互いに平行な直線、互いに平行な面それらに垂線な直線や面着目することで、「底面」と「高さ」を必ず見つけることができる。上図がその基本です。



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